ミスマガフットサル(2005/11)
ミスマガフットサル練習レポート(2005/11)
11月×日 都内某体育館
参加選手4名(中川愛海、星野飛鳥、西田美歩、溝口麻衣)
この日の練習は平日午前中。
この時間帯しか練習場が確保できなかったらしく選手は4人。
内容は、監督と選手のマネージャーさんが加わって、
中に2人が入って4対2でのボール回しや、3ー3のミニゲームなど。
※
エルゴラッソに書いた記事を、
運営担当の方が読んでくれたのをきっかけに、
11月半ばから何度か、
芸能人女子フットサルリーグ「スフィアリーグ」所属、
ミスマガジンチームの練習を見に行っている。
http://www.fujitv.co.jp/events/sphereleague/team/miss/index.html
チームは「ミスマガジン」に選ばれたグラビアアイドルで構成され、
監督は浦和、仙台で活躍した福永泰氏。
パラレッズセタガヤで女子フットサル日本一に輝いた監督だ。
ミスマガは、運営的な面では、
一般的な社会人チームと同様の問題を抱えていて、
つまりは、練習場とメンバーの確保に苦労している。
とくに、選手の所属事務所がバラバラで、
週1回ペースの練習にも、なかなか人が集まらないというのが悩み。
選手によってはチーム練習以外に、監督のフットサルクリニックにも通っている。
10月の大会では、くじ運にも恵まれ戦術が完璧にハマり、
準優勝という結果を残したが、チームは結成から5か月、まだまだこれからだ。
福永監督は、公式戦となればベストの結果を残すための戦い方を考えるが、
普段の練習では、勝ち負けを意識した競技の部分よりも、
まずは、フットサルを楽しむという部分に重きを置いて指導しているという。
11月×日 都内某体育館
参加選手5名(立花彩野、中川愛海、加藤未央、夏目理緒、西田美歩)
練習試合 ミスマガ 2-5 FANTASISTA
(得点者:西田美歩、加藤未央)
この日はFANTASISTAとの練習試合。
http://www.fujitv.co.jp/events/sphereleague/team/fantasista/index.html
数日前に放送された地上波の特番を横で流しながらウォーミングアップ。
しかし、ミスマガの出番が来る前にウォーミングアップ終了。
練習試合は8分のゲームを、途中、FANTASISTAの紅白戦も挟んで、5、6本。
ミスマガはGKがいないので、そこにはコーチが入る。
福永監督「空気は読ませるから」
どうやら「時東くらい」のイメージでやってくれるらしい。
FANTASISTA側の関係者に、
隅っこの方でひょいひょいとリフティングをしている小さな女の子が。
新戦力か、と思ったら、ある選手の妹さんだったらしい。
ミスマガ運営「あの子、ミスマガ2006受けないかな」
試合の方はほぼFANTASISTAペース。
ミスマガチームは、
それぞれの選手が、先日の公式戦とは違うポジションを試していた。
試合には負けたけれど、
いつもと違ったポジションの経験は、良い学習機会になったのでは。
加藤未央さんは、久々の練習参加らしく、
最初は監督が付きっきりでキックの基礎をおさらい。
練習試合の1本目を見ながら動き方の基本を説明。
それでも、試合に入るとポジショニングの感覚が良く、
夏目さんのシュートのこぼれ球を、しっかり詰めてゴールゲット。
ちなみに彼女は理系の大学生。
東京農業大学応用生物科学部バイオサイエンス学科在学中。
ネットで連載しているコラムは、視点が独特でおもしろい。
http://biowonderland.com/BioWorld/MioSen/
ミスマガのもう1点は西田さん。
スタッフがビデオを回すのを止めていた一瞬の隙を突いてのゴール。
さすが、幻のエース。
11月×日 都内某体育館
参加選手8名(立花彩野、中澤優子、時東あみ、中川愛海、中村優、夏目理緒、西田美歩、溝口麻衣)
練習試合 ミスマガ 1-3 chakuchaku J.b
(0-1、0-0、0-0、1-0、0-0、0-1、0-1)
(得点者:溝口麻衣)
この日はchakuchaku J.bと練習試合。
http://www.fujitv.co.jp/events/sphereleague/team/chakuchaku/index.html
練習試合は、8分のゲームを7本。
ミスマガのGKは1本目だけ中澤さん、2本目以降は時東さん。
FPは、中澤さんも含めて1本ごとに様々な組み合わせが試された。
福永監督はわりと話が長く、理詰めで丁寧に選手に説明するタイプ。
試合の合間には、
相手と対峙するときの体の向きや、相手を追い込んで行く方向など、
基本的なことを、繰り返し選手たちと確認していた。
また、FPとしての中澤さんは、まだ慣れていないので、
周りの選手が声を出して積極的にコーチングするように、と監督。
西田さんと夏目さんは、
揃ってコート脇にいたときは大きな声で指示を飛ばしていたが、
2人ともコートの中に入ると、
自分のことで一杯一杯になって、あまり声が出なくなってしまう。
これがなかなか難しい。
先制され、一旦は溝口さんのゴールで同点に追い付いたミスマガだが、
6本目、7本目と続けてゴールを奪われ、1ー3。
チャクチャクの選手で印象に残ったのは、10番の庄子さん。
ミスマガの攻撃はロングボールが多かったのだが、
彼女はかなり強いボールでもヘディングで適切に処理していた。
あれだけしっかりヘディングができる選手は、このリーグでは珍しいのでは。
最後に選手全員でPK戦。
GKは、ミスマガが時東さん、チャクチャクは三宅さん。
チャクチャク 8○ 10○ 3○ 4○ 16× 9○ 7× 6○ 2× 1×
ミスマガ 中村× 西田× 中澤× 夏目× 溝口× 中川× 立花○ 時東○ 西田○
練習終了後、体育館前に集合した選手たちを前に福永監督。
「次の大会まで練習はあと何回?
このままだと、悔しい思いをすることになるかもよ」
その後、時間のある選手は残ってミーティングに。
※
せっかくなので、簡単な選手紹介と短評を。
1度しか見ていない選手もいるし、
多い選手でも大会合わせて4度なので、あくまでその範囲の印象ですが。
立花彩野……頼りになるキャプテン。公式戦ではFIXOを任されている。練習試合では様々なポジションを試していたが、どのポジションでもボールに向かっていく積極性が目立っていた。イーブンのボールを最後まであきらめずに追える選手。今のところ、試合中周りに声の指示を出せるのが、彼女と溝口選手なので、チームには絶対に欠かせない存在。チームの中では年齢的に若い方らしいが、あまりそうは見えない。
http://www.sunmusic.org/tachibana/
中澤優子……背番号0のセカンドGK。FPとしてコートに入ったときは、何をして良いか分からない状態だった。この場合、なんとなくボールを追う人と、なんとなくボールを避ける人と、2つに分かれるのだが、彼女は後者のタイプ。まずは、ボールに馴れるところから。
時東あみ……スフィアリーグ屈指のGK。眼鏡は必須で、試合中はゴーグル着用。練習試合での失点シーンは致し方のないもの。大会を見たときの印象と同様、反応が良く混戦にひるまないし、スローは飛距離があり精度も高い。キャッチングよりも、手足でボールを弾き出すプレーが得意の様子。
http://www.tokitoami.com/
中川愛海……練習でも試合でも、一生懸命取り組んでいるのが伝わってくる選手。マメな性格なのか、ブログやBBSの書き込みも多い。ポジションは主に右のALA。守備面での貢献は大きく与えられた仕事は堅実にこなす。ただ、対応が後手に回ったとき、少し慌ててしまうところがあり、そこは経験の積み重ねと自信から得られる落ち着きが必要か。
http://www.nelke.co.jp/pivogirl/message_d/d_top.html
http://www.missmaga.com/pc/bbs/
中村 優……全国高校ラグビー大会キャラクターなのが関係あるのかどうか分からないが、背が高くて体は強い。練習試合ではPIVOのポジションに入っていた。ボールに対してもゴールに対しても積極的で、チャクチャク・袴田監督が頭を抱えるような決定機にも絡む。もう少し足元の技術がつくと怖い存在になるかも。
http://rugby.mbs.jp/yu/
夏目理緒……Jカップアイドル。既にDVDを17本も出しているらしい。すごい。選手としてはタフなフィジカル系。監督の細かい指示をどこまで聞いているのかは分からないが、実戦に出ると意外としっかりできているタイプ。強いキックを蹴れるのが特徴。日記を読むとお酒の話ばかり。
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/natsume_rio/
西田美歩……ミスマガの自称「エース」。上背がありシュートも上手く、PIVOとして相手を背負っての反転シュートなど、時折素晴らしいプレーを見せるものの、それが続かない。「惜しい」止まりでなかなか結果に繋がらない選手。練習では目を見張るようなプレーと集中を欠いたようなプレーが交互に表れ、練習試合でもやってくれそうな雰囲気だけは常に漂わせている。なにか「きっかけ」があればブレイクしそうだけど、なにが「きっかけ」になるのかさっぱり分からない。見ていておもしろい選手なのは間違いないし、練習を見ているとつい期待したくなってしまうのだが……。
http://blog.livedoor.jp/miho_gallery/
溝口麻衣……小6までの4年間、サッカー経験有り。10月の大会では3ゴールで得点王に。足元の技術だけでなく、視野が広く落ち着きもあるし、自分で行くだけでなく周りも使えて、声を出して周囲の選手も動かせる、高いレベルでバランスの良い好選手。練習のときもよく声がでていて、周りの選手に分からないことがあれば教えてあげられる。練習試合では、走り詰めで足にきていたため、最後の1本を監督が休ませたのだが、「負けているから出たい」と強く主張していたのが印象的だった。神戸の事務所に所属していて、通いでこちらに来ているため、なかなか大変らしい。
http://www.neue-kobe.co.jp/mizoguchi_mai/
基本的にミスマガチームは、
もともと本格的にスポーツをやっていた選手は少なく、
ハードなライブ、スケジュールをこなし、
タフな選手が揃っているガッタスと比べると、
体力的にも運動能力的にも、ごく一般的な女の子の集まりだ。
練習試合をしたFANTASISTAやchakuchaku J.bと比べても、
コートの中での自分の出し方をまだ分かっていない選手が多いように感じる。
ただそれは、キャリアの差があるから、ある程度は仕方のないことであって、
逆に言えば、そこが、これからどう変わって行くのか楽しみな部分でもある。
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